サブブランドを持たないNTTドコモが低容量者向けに訴求するエコノミーMVNO。その提供会社の一つトーンモバイルから新たなプランが発表されました。
概要
トーンモバイルは従来よりiPhone向けはSIMの販売ですが、Android端末に関してはオリジナル端末とのセット販売が基本です。エコノミーMVNO向けは開始当初よりTONE for iPhoneのみの展開でしたが、今回、新機種とのセットでTONE for Androidプランを発表しました。
TONE e21 rev.2
今回セットで販売する端末は「TONE e21 rev.2」。従来トーンモバイルで販売している「TONE e21」をdアカウントが利用出来るように設定するなどドコモ向けにカスタマイズした端末とのことです。価格は9,980円(税込)。「TONE e21」は21,780円(税込)で販売されていましたが、こちらも9,980円(税込)に値下げされます。
公式サイトではハイエンドスマホと記載されていますが、トーンモバイル基準ではハイエンドかも知れませんが、CPUがMediaTekの「Helio P35」とスペックの高くないCPUで有ることから通常販売されている端末のスペックではエントリースマホに分類されると思います。この為、既にミドルクラス以上の端末を使ったことのある人の場合は、端末の動作について注意です。
ただし、メモリー6GB、ストレージ128GB、カメラが3眼4800万画素とこのあたりは比較的高スペックです。動作についてCPUに対してメモリーでカバーできる部分もあると思います。
近くに詳しい人が必要かも
トーンモバイルのプランが打ち出すのは子どもやシニアがスマホを使う上での安全です。この為、利用する上で、自由が無い部分もあります。例えば、トーンモバイルのプランは月額1,100円(税込)でデータ通信使い放題ですが、動画視聴は対象外でチケット購入という形で別料金が発生します。これは使い放題部分は500kbs程度の速度で通信しており、動画視聴には不向きな速度になっているからです。このあたりをよく理解しておく必要があります。500kbsでは画像の多いサイトを開くのも時間がかかることがありますし、私の場合トーンモバイルでは有りませんが。mineoで以前のパケット放題で500kbsで利用していたことがありますが、QRコード決済の表示も時間を要しました。
お子様に安全に端末を使わせるため、利用するアプリの制限などもできるためそうした設定も必要です。
また、契約時も独特です。今回のエコノミーMVNOの「TONE for Android」はドコモショップで申し込みができるわけですが、申込時にスマホを受け取って利用まで繋げられるわけでは無く、申し込みを元に後日、自宅に端末が郵送され、設定が分からない場合は改めてドコモショップを訪ねていく形となっています。それ以降の問い合わせは基本的にドコモショップでは受け付けてくれず、トーンモバイルのカスタマーサポートへ電話する形となります。支払いも店頭払いや口座振替は無く、クレジットカードのみです。
端末の箱も捨ててはいけません。端末に不具合があった時に箱に戻すことで、ある程度、初期段階に端末設定を戻してくれる機能があります。
普通の端末やサービスには無い仕組みがある為、特に高齢者が使う場合、近くにこれらの仕組みを理解した上でサポートできる人がいないと使えると思っていたことができないと言う事が発生するかもしれないので、使いこなすのが難しいのでは無いかなと思っています。
ドコモのエコノミーMVNOはわかりにくいかな
今回のトーンモバイルの件もそうですが、ドコモのエコノミーMVNOは普通にMVNOを契約するより分かりにくいので利用出来る人を選ぶサービスだと思います。。ドコモショップでは新規の申し込みのサポート以外は一切受付はしていないですから。UQ mobileやY!mobileのようなサブブランドはショップでも申し込みだけで無く。購入後のサポートも受けてくれます。エコノミーMVNOでの利点はdポイントが貯まることくらいなのかなと思います。その点をよく理解できる方意外はエコノミーMVNOを使わない方が無難かとも思ってしまいます。
コメント