楽天ひかりを1年近く使って見て

昨年、楽天モバイルを契約したのとほぼ同じ時期に、楽天ひかりを契約して利用が始まって2022年4月で1年になります。
今回は楽天ひかりに変更するまでの固定回線遍歴や使って見ての感想を記載してみます。

固定回線の経歴と楽天ひかりにした経緯

遍歴

固定回線によるネット通信は私が学生時代に遡り、20数年前から利用しています。先日、NTTから発表された固定電話のIP化に伴うサービス廃止で、まだサービスが有ったのかと話題になった、テレホーダイに始まり、ADSL、フレッツ光、電力系光、フレッツ光、楽天ひかり(コラボ光)となっています。

テレホーダイ

テレホーダイ時代は23:00~翌朝8:00までネットが使い放題になるという物でした。当時はネットに繋ぐ際はモデムからプロバイダのアクセスポイントに電話をかけて繋ぐダイヤルアップ接続という方式で、電話をかける音やFAXを送るときと同じような接続音がパソコンから聞こえておりました。テレホーダイはいろんな番号が登録できるわけでは無く、特定の2つの番号を登録する物でしたので、プロバイダのアクセスポイントを登録していましたが、ネットが普及するにつれ、混雑が起こり、このアクセスポイントへ繋ぐのも23:00過ぎには競争となっていました。後に各プロバイダーがアクセスポイントを増強し、比較的安定はしていました。
テレホーダイの時間外は分単位での課金で、日中に使ってしまうととんでもない金額の請求が来る恐れがあり、深夜にのみ寝る時間を削ってネットをしていました。

この当時、通話料と別にサービス利用料が請求されるダイヤルQ2を使ったインターネットプロバイダーサービスも有り、便利な反面、高額な請求となることがあり、私も、迷惑メールのリンクによりダイヤルアップの接続先を勝手にQ2プロバイダー変えられて、高額請求されてしまった痛い経験もあります。

ADSL

先のテレホーダイに変わり、ISDNやADSLが普及しました。ソフトバンク系列のYahoo!BBが街角でモデムを大量に無料配布していて、私もそれを利用させてもらった口です。ADSLのおかげで時間課金という概念は無くなり、月額利用料を払うことで、完全使い放題となりました。
ただ、ADSL時代は基地局(NTTビル)からの距離に速度が依存し、私の自宅がこの局から遠くて通信速度が遅く、早くなると言われる機器を色々試したりしたものです。ADSLもテレホーダイ同様に固定電話のIP化に伴って廃止されます。私の勤務先では今でも一部通信速度を必要としない業務でADSL回線を利用していますが、サービス廃止のため、切り替え準備に備え改めて速度を調べたところ、500~800kbs程度が平均でした。速度は場所にもよると思いますが、固定回線で普通に個人で利用するにはとても利用に耐えられない速度ですね。

フレッツ光

私自身、ADSLに耐えかねていたところにフレッツ光が登場し、こちらに切り替えました。当時の主流は通信回線はフレッツ光をNTT東西で契約しプロバイダーを別途選定する物でしたので、支払先も分かれていました。ただ、当時からそれなりのキャッシュバックが行われていたので、恩恵は受けています。

その後、数年経ち速度の更に早いサービスが普及する中で、最初にフレッツを引いたときはマンションながら、マンションが対応していなかったので、戸建て契約で引き込んでいたので、金額が少し高い契約でしたが、自分のマンションが電力系光マンションタイプに対応した時点で、切り替えました。通常、戸建て契約の方が通信が安定していますが、私の場合は古い契約のため電力系光のマンションタイプで速度は向上しました。

ただ、この契約を行って数ヶ月後、引越を伴う転勤になりましたが、ここで問題が発生。引っ越し先には電力系ひかりのサービスが無かったのです。提携するCATVサービスがあった物の、CATVは必要は無く、工事費も高額でした。解約したら解約したで、違約金が発生してしまいます。そこで、相談したところプロバイダーとして利用してくれればフレッツ光でもよいということで、新しいマンションには幸いフレッツ光が引き込まれていたので、こちらの方式を選択しました。その後、再度転勤で元の都市に戻りましたが、そのまま、フレッツ光+電力系サービスのプロバイダーを続けていました。これが意外と高額で、割引を利用しても3,135円+2,200円=5,335円(税込)がかかっていました。とはいえ、固定回線は面倒な方が強くて放置をしていました。

楽天ひかり

携帯の通信料は色々と検討して変更していたのですが、放置していた固定回線。そうした中で、楽天モバイルを契約した際に表示された、楽天ひかり1年無料の表示。
この1年無料にひかれました。楽天モバイルも無料で、ひかりまで無料。上記の月額5,335円が12ヶ月分の64,020円が浮くわけです。キャッシュバックよりもお得な場合も多かったです。契約を考える段階でメリットデメリットはありました。

契約段階でのメリット

・コラボ光なので、回線はフレッツの流用で自宅での工事は無い。
・先に記載したように1年間無料
・有料化後も現在より月額固定費が安くなる。
・楽天ひかりはひかり電話を提供していないので、NTT西日本での契約のままとなる。
 また、従来から使用しているセキュリティツール(ウイルスバスターベース)をそのまま利用可能。
・速度改善の見込みがある。(IPv6、IPv4overIPV6)

契約段階でのデメリット

・3年未満で解約した場合、違約金10,450円(税込)が発生
・まともに利用するためにはIPv6対応ルーターが必要

 契約段階でのメリット・デメリットを考えた場合、NTT西日本と繋がったままにできるのは私にとってはメリットでした。フレッツで貯めたポイントがあったからです。NTT西日本と切れてしまうとこのポイントが中途半端な形で消滅でしたが、ひかり電話を楽天が提供していないことで逆にNTT西日本と繋がりが続いたことで、キリのよいポイントまでためることができて、無駄にせずに済みました。この部分は料金の支払い先が分かれてしまう点で好まない方もいるかとは思いますし、コラボ側の企業が提供することでお得な点もありますので、私のようにこれがよかったという方は少ないかもしれません。
 また、ウイルスソフトについて、私は様々な場面でウイルスバスターを利用する機会が多く、慣れていたので変えたくなかったのですが、フレッツ光からの事業者転用の場合は移行後も引き続き料金に含まれた形で利用可能なのはプラス点でした。楽天ひかりではソースネクストが提供する「スーパーセキュリティ マルチプラットフォーム版」を月額380円(税込)がオプションであるのですが、個人としての信頼性がウイルスバスターの方が上で、オプション代も不要なのでメリットとなりました。
 速度の面や違約金についてはメリットデメリットがセットになります。というのも速度改善の見込みはある物の、これだけお得なサービスで、ベストエフォートなので、混雑も考えられます。そうした場合、速度が出ない可能性も有りますが、それが理由で解約したくても違約金が必要です。まあ、この場合3ヶ月我慢すれば違約金分はペイできるとの考えで済ませました。ルーターについてはこのあと別途記載します。

と言うわけで、トータルで考えた場合、メリットの方が上回るとの結論で楽天ひかりに事業者転用しました。事業者転用については後日記載したいと思います。

楽天ひかりを使って見て

契約後

 契約後すぐに利用開始できたわけでは無く、申し込みからしばらく時間が必要になります。自宅での工事は無い物のNTTの収容局での切り替え工事は発生します。私の場合、工事日は申し込みから3週間程度だったと思います。この工事が終わって、旧プロバイダーを切りました。モバイルだけではすまない通信があり、空白を発生させたくなかったためです。留守時に通信が無く、通信容量も含めてモバイル代替で問題ない方はさっさと切ってもよいかもしれません。

最初にこけた点

 先に記載したように楽天ひかりでは速度を出すためにはIPv6対応ルーターが必要です。私の場合も購入する事にして、ネットで注文していたものの、開通日に間に合わず古いルーターのまま繋ぐことにしました。まあ、それなりに使えればいいやと考えていたのが甘かった。IPv6に対応していないルーターで楽天ひかりを利用すると全く速度が出ず、数Mbps程度で、時に使い物にならない状況で旧契約の方が圧倒的速度でした。やっちまった感が半端なかったです。
 数日後、新ルーターが届き交換したところ、安定した速度が出ました。
 以前はPC側が2.4 GHzしか対応して居らずPC側での速度に限界がありましたが、そちらもLANカードの交換により両方で速度向上が図れました。

現在の速度の一例
不安定なときも

変更後数ヶ月はまれに通信速度の大幅な低下、もしくはPCやスマホがネットに繋がらないことがありました。但し、その際も完全にネットが繋がらないわけでは無く、Fire TVだけは使うことができました。この頃には私の自宅は近所の高いマンションに楽天モバイルのアンテナが設置され、家の中でも快適に電波が入ってきたので、こちらを上手く活用し乗り切りました。
 ここ最近は不安定なことが無くなってきたので、楽天ひかり側で設備の状況が行われたのかもしれません。一部、公式で掲載された障害もあり、ネット上では通信安定性の面でBAD評価の記載も見られましたので。

まとめ

ここまで、使って来た中で問題が起こったこともありましたが、この価格は明らかにお得で、基本的に満足感の方が勝っています。この為、今のところ回線の変更などは検討していません。このまま、トータル3年間は利用したいなと思っています。欠点を楽天モバイル無料期間で賄えたのも有り難かったですが、これから契約される方は楽天モバイル無料は無いため、この部分は除外して考えてください。ただ、私の使用感としては通信障害は減ったと思っているので、契約も有りだと思います。

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